大まかな流れを把握したところで、既にモバイルオーダーシステムを導入している企業を参考に、受け取り方の工夫について見ていきましょう。
モバイルオーダーシステムの導入に成功している企業をいくつか挙げ、それぞれが実施している工夫を解説します。「自社サービスに活かすにはどうするか?」「顧客満足度は上げられるか?」など考えながら確認しましょう。
まずは、マクドナルドの例を取り上げてみましょう。マクドナルドはモバイルオーダーシステム導入の先駆者的企業です。既存の公式アプリから注文を可能にしたことで、顧客への浸透がスムーズだったのかもしれません。
マクドナルドのモバイルオーダーシステムは、テイクアウトと店内利用の双方で利用できます。ドライブスルーには現在対応していないものの、駐車場に止めた車まで出来立ての商品を店員が持ってきてくれるサービスを開始しているようです。
顧客ニーズを把握し、しっかりと活かしていると言えますね。モバイルオーダーシステムの導入、顧客への浸透のさせ方、受け取り方の種類や方法まで、参考に出来るポイントはとても多くあるのではないでしょうか。
マクドナルド同様、モバイルオーダーシステムを導入している大手企業の代表格といえば、スターバックス。こちらも参考にする企業としては外せないでしょう。
スターバックスのモバイルオーダーシステムも、店内利用とテイクアウトの双方で活用されています。さらにスターバックスのシステムは、ドライブスルーにも対応可能です。
また、受け取り時間の目安も表示される仕様になっており、非常にユーザビリティが高いのも特徴です。
最後に丸亀製麺の例を見てみましょう。丸亀製麺がモバイルオーダーシステムを導入したのは2021年2月。本記事で紹介した企業の中では最も後発ですが、コロナ禍におけるテイクアウト需要の高まりに応える形で導入がスタートしました。
丸亀製麺の1番の特徴はモバイルオーダー専用の受け取り口を設置している点です。モバイルオーダーで商品を受け取りに来ても「結局店内で支払いをする他の顧客と同じ列に並ぶ」のでは、スピーディーさに欠けます。
商品の受け取り口を別で設けることで、受け取りまでの導線をよりスムーズにし「早く済ませたい」という要望に見事に応えています。うどんは「安く・早く」済ませたいサラリーマンのランチ時等にも需要が高い業態のため、非常に顧客ニーズにマッチした戦略のひとつと言えそうです。
このように、自社の顧客ニーズに合わせた受け取り方の工夫は様々あります。既に導入している企業を参考に、施策を考えていきましょう。