近年、海外では標準になりつつあるモバイルオーダーをご存知でしょうか。日本での導入自企業も増えてはいますが、もっとも有名な導入事例は「マクドナルド」となっています。マクドナルドの席には、モバイルオーダーのマークが付いていて席からの注文が可能となっています。
日本ならではの風潮として、現金主義かつ接客サービスを重要視している側面もあるため、モバイルオーダーというシステム自体がなかなか浸透せずにいました。しかし、今回の新型コロナウイルスの影響によりその傾向が大きく変化しています。
そこで本記事では、日本でのモバイルオーダーの認知・導入拡大により今後の動向がどのように変化していくのかをまとめていきます。
モバイルオーダーとは、店舗での注文を事前にスマホやタブレット内アプリで決定し、決済まで済ませることが出来るシステムのこと。店舗独自に開発しているケースもあれば、モバイルオーダーシステムの既存プラットフォームを活用する2種類の方法が存在します。
モバイルオーダーシステムの導入により、顧客側は事前注文、及びクレジットカードなどでの事前決済が出来るため商品の完成を店内で待つ必要がなく、完成時間に合わせて来店するだけなので、時間の省略になります。
また、店舗側も事前に注文が確定しているため、店内で顧客を待たせるプレッシャーを感じずに業務に集中出来ます。事前に決済も完了しているため、レジで対応するコストも削減され、業務効率化を図れます。
ここからは、今後の日本で企業に求められる課題はどのようなものがあるのか、3つほどピックアップして解説していきます。需要に対してどのように対応していくのか、そのためにも理解しておくべき内容となっています。
「Uber eats」や「出前館」などのデリバリーサービスの需要に伴い、従来はイートインのみだった店舗などでもテイクアウト注文への対応が必須となってきました。そのため、店内設備なども新調する必要が出てきています。
取り扱っている商品にもよりますが、「汁物」や「形の崩れやすいもの」であれば、テイクアウトが困難になるため、誰が運んでもおいしく食べられるような工夫も必要になってきます。
テイクアウト市場の拡大に伴い、店舗側もしっかりと対応していかなければなりません。そういった面でも、テイクアウト注文への対応は今後の大きな課題となると言えます。
モバイルオーダー・アプリ内での決済システムの導入などもテイクアウト市場の拡大に伴って必要不可欠となってきます。デリバリーサービスなどでは事前決済が基本となるため、クレジットカードや電子マネーなどのキャッシュレス決済システムの導入が必要になります。
現金でのやり取りがなくなることはありませんが、新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から見ても、現金の受け渡しは依然と比べて頻度が確実に減ってきています。
結果として、レジへ出向いての直接注文、現金受け渡しは今後も確実に減ってくると予想されます。今後の動向を考えてもモバイルオーダー・決済システムの導入は必須事項となってくることは明確なので、早いうちに手を打っておいた方がいいかもしれません。
モバイルオーダーによるアプリ内注文、決済システムによる自動決済により人的コストは大きく削減できます。調理を行う必要こそありますが、レジでの対応や接客が半自動でクリアできるモバイルオーダー及び決済システムなので人件費の削減に繋がります。
また、システムに頼ることにより注文ミスなどのヒューマンエラーを未然に防ぐ効果も出てくるため、アルバイトなどの募集を減らしてモバイルオーダーの導入にシフトしたという企業も珍しくありません。
モバイルオーダーの導入による業務効率化に伴い、オペレーションする人材を最小限に抑えられるため、人的コストも削減できて売上の最大化に繋げることも可能となっています。
2021年5月現在でも、すでに日本国内でもモバイルオーダーの導入は進んでいます。しかし、大手企業以外の中小・個人経営店などはまだまだ導入が進んでいない状況となっています。
しかし、新型コロナウイルスが終息しない限りは実店舗への来店は難しく、営業時間も短縮されているため、テイクアウト・デリバリーサービスの需要が高まってくることは間違いありません。それに伴って、モバイルオーダー・決済システムの導入も必要になってきます。
顧客側がこのテイクアウト・デリバリーサービスに慣れ切った状態なので、新型コロナウイルスが終息したところで需要がなくなるということは考えにくいです。今後を見据えて、早々にモバイルオーダー及び決済システムの導入は必要といえます。
本記事では、モバイルオーダーの日本での認知度や今後の動向について解説しました。モバイルオーダーを導入している企業はまだまだ少ないですが、顧客、店舗ともに満足度の高いシステムとなっているため、今後も需要は高まる傾向にあると考えられます。
しかし、モバイルオーダーや決済システムの導入の方法が分からないという方も多いのではないでしょうか。
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