ホームページ制作にはコンセプトが必要不可欠な理由
まずは、ホームページの新規制作や大幅リニューアルにコンセプトが必要な理由を解説します。サイトコンセプトとは「誰に」「何を」伝えるかの概念のようなものと表現されることが多く、これから作ろうとしているページの方向性を決めるものです。
方向性がはっきりと定まっていれば、ページに組み込むべきコンテンツやユーザーのニーズにマッチしたデザインを迷いなく決められます。逆に、コンセプト(サイトの方向性)がはっきりと定まっていない状態では、ユーザーのニーズを明確に把握出来ず、ユーザーを満足させるコンテンツやホームページを作ることは難しいでしょう。
サイトやホームページのコンセプトは、コンテンツやデザインに一貫性を持たせ、的確に情報を届けるために、非常に重要な部分であり、必要不可欠なものであると言えます。
つまり、ホームページ制作や大幅リニューアルの際にサイトコンセプトが必要な理由は
「サイトの内容に一貫性を持たせ、ユーザーに満足してもらうコンテンツを作るための根幹だから。そして、明確なコンセプトが無いと目的や目標を達成出来るページを作れないから。」
と言えるでしょう。
ホームページのコンセプトの決め方【6ステップ解説】
次にコンセプトの決め方について、より具体的に理解していきましょう。「コンセプトを決める」とは自社のホームページを用いて、「誰に」「何を」「どのように」伝えるのかを掘り下げていく作業です。決め方は様々ありますが、本記事では5W1Hに当てはめて、細かくそして1つ1つを明確に設定する方法を解説します。
What【何を】 |
ホームページを作って、ユーザーに届けたいこと、実現・達成したいことは何ですか? |
Who【誰に・誰が】 |
ホームページのターゲットユーザーはどんな人ですか? |
Why【なぜ】 |
なぜ自社のホームページを閲覧する必要がありますか?他社との違いは何ですか? |
When【いつ】 |
ホームページを閲覧するユーザーは、いつホームページの情報を必要としますか? |
Where【どこで】 |
ホームページはどこで閲覧されますか? |
How【どうやって】 |
どんな状況のときに閲覧されるホームページですか? |
5W1Hに沿って、自社のホームページに当てはめ、表を埋めてみましょう。上記の表を埋めることが出来れば、サイトのコンセプトがハッキリと定まります。
What【何を】
ホームページを作って、何を達成・実現したいですか?
「自社の商品・サービスをより多くの人に知って欲しい」「より良い人材を採用したい」「多くの人に商品・サービスを売りたい」などホームページを作る目的と達成したい事柄をハッキリさせましょう。
Who【誰に・誰が】
ホームページを見てもらいたいターゲットユーザーを出来るだけ具体的に設定しましょう。ペルソナ設定とも言います。
下記の2つを比較すると、どちらがよりユーザーの悩みや疑問が浮かびやすいと感じますか?
「40代、男性」
「40歳男性、妻子がおり、仕事は不規則なシフト制。電車通勤で年収は450万円程度。食事はいつもコンビニか外食が多い。体型やファッションなど外見にはあまり興味がないが、最近薄毛が気になる」
少し極端な例ですが、下の方がより具体的に人物像を想像出来るため、生活環境や悩みをイメージしやすいのではないでしょうか?
ペルソナ設定をより具体的にすることで、ターゲットユーザーに刺さるコンテンツやデザインのアイディアが浮かびやすくなります。出来れば、実際の人物(家族や同僚、取引先、行きつけの店の店員など)を思い浮かべながら設定すると具体的な人物が想定出来るため、非常におすすめです。
Why【なぜ】
次に、なぜターゲットユーザーは自社のホームページを訪れるのか?を考えましょう。
例えば、本記事を読んでいるあなたは「ホームページ制作を検討している」「サイトコンセプトの決め方が知りたい」と思い、このページに辿り着いたはずです。そして、タイトルに惹かれたから、あるいは検索上位だったから他社のページではなく、本記事をここまで読み進めた。
このように、人がホームページを見る時には明確な理由があります。そして、その理由は様々です。
「商品やサービスを購入したい」「転職をしたい」「近所の美味しい飲食店を探している」など自社のホームページを閲覧するユーザーはなぜ、どんな悩みを持ってホームページにたどり着くのかを考えてみましょう。
When【いつ】
前述の「なぜ」をもう少し具体的に掘り下げるイメージです。自社のホームページを閲覧するときのシチュエーションを考えましょう。
「他の商品と比較検討したい」「未経験でIT業界に転職したい」「クリスマスデートに使える雰囲気の良いレストランを探している」など、具体的な状況をイメージ出来ると、さらに良いアイディアや訴求ポイントを思いつくでしょう。
Where【どこで】
自社のホームページは、どこで閲覧されることが多いかを考えます。家のPC、通勤中にスマホで、会社のPCでなど、ターゲットやホームページの内容によって様々な状況が考えられます。
どのタイミングでどんなデバイスで見られることが多いのかを仮定しておくことで、デザインやサイトの構成を考える際に非常に役立ちます。
How【どうやって】
最後に、どうやってホームページまで辿りついてもらうかを考えましょう。SEOや広告、SNSや口コミなど様々あります。
集客経路を明確に定め、意識することでホームページを最大限に活用出来ます。
以上がサイトコンセプトの決め方です。
細かく項目を分けて考えることで、情報が整理され、とてもわかりやすくコンセプトを設定出来るでしょう。コンセプトは、ホームページの根幹です。ここをしっかりと設定出来ていれば、大きく方向性が逸れたホームページを作ってしまうことは無いでしょう。
コンセプトは途中で変更可能か?【頻繁に変えるのはNG】
サイトのリニューアルの際にもコンセプトは重要。と前述しましたが、一度決めたコンセプトは変えないのが理想です。コンセプトは、コンテンツやデザインの指標となるものですので、コンセプトが頻繁に変わってしまうと、統一感のないホームページになってしまう可能性が非常に高まります。
一度決めたコンセプトは、頻繁に変えず、ホームページ制作の1つの指針として策定しておくのが理想です。
しかしながら、一度決めたコンセプトを絶対に変えてはいけないのかということではありません。顧客ニーズの変化や事業転換などがあった場合には、合わせてホームページのコンセプトも変更しましょう。
ただし、慎重に。そして出来れば、ホームページ制作に詳しい人などの意見を聞ける環境だと非常に望ましいでしょう。
ホームページのコンセプト実例紹介
最後に、ホームページのコンセプトの実例をいくつか紹介します。実例と、実際のサイトデザインを見て、自社のホームページ制作に活かしましょう。
ヴィレッジヴァンガード
ヴィレッジヴァンガードは「遊べる本屋」として有名な店舗です。オンラインでも「遊び」を重視しており、「遊べるECサイト・ユーザーに遊びを」といったコンセプトで運営されています。
福助
福助は靴下のブランドです。「暮らしを変える、一足を」というコンセプトが明確に表示され、非常にわかりやすいサイトデザインとなっています。ブランドコンセプトや製造工程を明確に掲載しており、非常に信頼性を高める効果が期待できます。
かが万
かが万は日本料理を提供する店舗です。高級感が感じられ「日本料理美しさ・和食の感動体験をあなたに」といった具合のコンセプトがホームページから分かります。
このように、業種・業態によってホームページのコンセプトは非常に多岐にわたります。様々な会社・店舗のホームページを参考にしながら、自社の強みが活かせるコンセプトを考案しましょう。
ホームページコンセプトの決め方と実例まとめ
本記事では、ホームページ制作や大幅リニューアルの際に必要なサイトコンセプトについて解説しました。コンセプトの重要性と必要性、コンセプトの決め方など、非常に具体的な説明も含まれていたのではないでしょうか。
本記事を参考に、ホームページのコンセプトをしっかりと設定し、迷いの無い状態でホームページ制作に取り掛かりましょう。
万が一、コンセプトを決める段階で分からないことが生じたり、ホームページ制作に関しての悩みが解消しなったりする場合は、一度プロの意見を取り入れてみるのも1つの方法です。
弊社は、ホームページ制作に関して以下の実績があります。
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ホームページ制作に関して不安や迷い・悩みがある場合は是非ともお気軽にご相談ください。