ホームページ制作会社との打ち合わせで聞かれること
ホームページ制作前の打ち合わせで聞かれる主なこととしては
・クライアントの基本情報
・ホームページを作る目的
・想定するターゲット
・ホームページの規模やデザイン
・納期
・CMSの導入
・サーバーとドメインの調達方法
・ホームページで使う画像やテキストの準備
・予算
などが挙げられます。
「CMSの導入」や「サーバーとドメインの調達」、「画像やテキストの準備」は、
打ち合わせでホームページ制作会社と相談して決めても構いません。
しかしそれ以外の項目については、
打ち合わせ前にクライアント側である程度決めておいた方が良いですよ。
また、打ち合わせの段階で決断を迫られる場面も出てきますから、
ホームページ制作会社との打ち合わせにはホームページ制作で決定権を持つ
担当者が参加しましょう。
クライアントの基本情報
ホームページ制作会社との打ち合わせで聞かれるクライアントの基本情報は
・企業やお店の名前
・代表者名
・ホームページ制作の担当者名
・電話番号
・メールアドレス
といったところです。
さらに企業やお店の電話番号・メールアドレスとは別に、
ホームページ制作会社が担当者と連絡を取る際の電話番号やメールアドレスなんかも
聞かれる可能性が高いですね。
企業やお店の名前は当然ホームページに記載されますし、
会社概要のページに代表者名も表記されます。
また、ホームページを通じて問い合わせをする場合の問い合わせ先として電話番号と
メールアドレスも必要なんですね。
対面での打ち合わせであれば、最初に担当者同士で名刺交換が行われると思います。
なので「企業やお店の名前」「担当者名」「電話番号」「メールアドレス」については、
名刺に記載されているものを使うと伝えてもOKです。
ホームページを作る目的
ホームページ制作会社との打ち合わせでは、
必ず「ホームページを作る目的」を聞かれます。
「何となく」とか「同業他社も作ってるから」など特に目的が無い場合は、
ホームページ制作会社としてもホームページの方向性が決められません。
なので
・知名度アップ
・集客アップ
・売上アップ
・既存客の利便性アップ
といったホームページを作る明確な目的を打ち合わせ前に決めておきましょう。
ホームページ制作会社には経験と実績がありますから、ホームページを作る目的が
ハッキリしていれば、ある程度の方向性を付けてくれるんですね。
想定するターゲット
ホームページを作る目的にも関わってきますが、どういった層をターゲットにして
ホームページを作るのかも打ち合わせでは聞かれますよ。
既存客を優先するのであれば、
現状で自社を利用してくれている客層をターゲットにすると良いでしょう。
新規客の呼び水としてホームページを作るのであれば、
現状では自社をあまり利用してくれていない客層をターゲットにすることになりますね。
ターゲットは20~30代の女性や40代男性といったざっくりしたものではなく、
ターゲットとなる人物像をもっと細かく設定しておいた方が良いです。
例えば
・32歳の女性
・アパレル関係の会社のチーフ
・既婚で、4歳の息子が居る
・夫は区役所に勤める公務員
・都内の賃貸マンションに在住
・近い将来一戸建ての購入を考えている
・趣味はホットヨガ
などといった感じで、実際に存在しそうな人物像をターゲットとして設定するんです。
そうすることで、ターゲットが欲しがっているであろう情報やサービス、
抱えている悩みや問題なんかが見えやすくなります。
ターゲットの悩みや問題が解決できるような情報やサービスがホームページで
提供できれば、設定した人物像に近い人たちへの訴求力が強まるというわけです。
ホームページの規模やデザイン
ホームページの規模やデザインについても、
制作前の打ち合わせである程度具体的に決めておく必要があります。
ページ数は後から追加することもできますが、
デザインは実際に制作が始まると変更することが難しいんですね。
ですから、ホームページを作る目的に合っていてなおかつ想定するターゲットが
好みそうなデザインを最初に決めるわけです。
どういったデザインが良いのか分からない場合は、
ある程度ホームページ制作会社にお任せするのもアリだと思いますよ。
また、ターゲットを同じくしている他社のホームページをデザイン制作のサンプルとして
打ち合わせで提示するのも良いですね。
サンプルとなるホームページを提示することで、デザインなどクライアントが作りたいと
考えているホームページの方向性がホームページ制作会社に伝わりやすくなります。
納期
ホームページ制作会社が仕事を受ける際に、
クライアント側にもっとも聞きたいことの1つが「納期」です。
要するに、いつまでにホームページを完成させて公開できるようにすれば良いのかって
ことですね。
ホームページ制作にかかる期間は、ホームページ制作会社によっても違いますし、
ホームページの規模などによっても変わってきます。
ただ、一般的な制作方法で一般的な規模のホームページを作る場合、
ホームページが完成するまでに2~3か月はかかります。
100ページを超えるような大規模なホームページとなると、
制作開始から完成まで軽く半年以上の日数を要します。
ホームページの規模に対して納期までの期間が短い場合は、
制作に携わる人数を増やしたり、一部作業を外注するなどして
ホームページ制作の費用が嵩む恐れがあります。
ですからホームページ制作を外注する場合には、
納期にはある程度余裕を持たせておかないといけませんよ。
納期に余裕がないなら段階的に公開することを検討
企業やお店の方針で、
ある程度の規模のホームページなのに納期が短いといったこともあるかもしれません。
そういった場合には、ホームページに掲載するコンテンツに優先順位を付けて、
優先順位の高いものから段階的に公開する方法を検討しましょう。
例えば10個のコンテンツがあって納期までにその内の5個までしか作れないとしたら、
まずは納期までに優先順位の高いコンテンツ5個を作ってもらいます。
そして5個のコンテンツだけでホームページを公開して、残り5個のコンテンツは
公開後に制作してもらい、できあがり次第ホームページに追加していくわけです。
全部完成してから公開するのが理想ですが、どうしても納期までに完成しないので
あれば優先順位の高いコンテンツから段階的に公開していくのも1つの方法ですよ。
CMSの導入
ホームページ制作会社との打ち合わせでは、
ホームページにCMSを導入するかどうかも聞かれる可能性が高いです。
CMSは「Contents Management System」の略で、分かりやすく言うと、
ホームページを誰でも簡単に更新・修正できるシステムのことです。
CMSを導入するか否かでホームページ制作の工程が多少変わりますから、
制作に入る前にCMSの導入について決めておかないといけないんですね。
大幅なリニューアルはともかく、情報の追加や削除、誤字脱字の修正など
クライアント側でホームページの運用をある程度行うのであればCMSは必要です。
ホームページの運用もホームページ制作会社にお任せするんだったら、
CMSは必要ありません。
ただ、ホームページ制作会社に運用をお任せするとなると費用が嵩みますから、
細かい更新や修正ぐらいはクライアント側でできるようにCMSは導入しておいた方が
良いですよ。
サーバーとドメインの調達
ホームページ制作会社との打ち合わせでは、
サーバーとドメインの調達も議題として挙がります。
サーバーはホームページデータを保存しておくところで、
ホームページを閲覧する際にはホームページデータが保存されているサーバーに
アクセスすることになります。
ドメインはホームページURLやメールアドレスの一部に使う文字列のことで、URLは
一般的に「www.」から後の部分、メールアドレスだと「@」から後の部分に当たります。
GoogleのURL「https://www.google.com」で言うと「google.com」、
Gmailのメールアドレスで言うと「gmail.com」がドメインです。
サーバーは自分で立てることもできますが、立てる手間や管理運用にかかる手間を
考えてレンタルするのが一般的となっています。
ドメインは、レンタルサーバーを利用すると無料で共有ドメインが使えますが、
企業やお店の知名度アップ、ブランドイメージの定着を考えると独自ドメインを
取得した方が良いですよ。
レンタルサーバーの契約と独自ドメインの取得は簡単にできますから、
クライアント側で行っても良いですし、ホームページ制作会社にお任せしても構いません。
ただし、レンタルサーバーの利用にも独自ドメインの取得・利用にも料金が発生し、
その料金はクライアント側で負担することになります。
なのでホームページ制作会社にお任せする場合でも、レンタルサーバーと
独自ドメインの調達にどれぐらいの費用がかかるのか確認しておきましょう。
ホームページで使う画像やテキストの準備
ホームページ制作会社との打ち合わせでは、ホームページで使う画像やテキストを
クライアント・ホームページ制作会社のどちらが準備するのかも話し合いますよ。
打ち合わせでどういった画像やテキストを掲載するかを決めて、
クライアント側で準備する場合は担当者が打ち合わせでの決定事項に沿って
写真撮影やテキスト作成を行います。
ホームページ制作会社に準備してもらう場合は、
プロのカメラマンが企業やお店を訪れて従業員や建物など必要な写真を撮影します。
テキスト作成では、ホームページ制作会社がクライアントの企業やお店の資料を
勝手に集めることはできません。
なのでクライアント側の担当者がテキスト作成に必要な資料を集めて
ホームページ制作会社に提出、それを元にホームページ制作会社がテキストを
作成することなります。
クライアント側で画像やテキストを準備する方が費用は抑えられますが、
ホームページ制作会社に準備してもらった方が画像もテキストもクオリティが
高いんですね。
特に画像は、ライティングや構図によって見え方が変わりますから、
同じ対象物でもプロが撮影すると見栄えが違います。
ライティングや構図は一朝一夕でどうにかなるものではないので、
多少費用はかかってもプロのカメラマンに撮影してもらう方が効果的ですよ。
予算
ホームページ制作の打ち合わせで、納期とともにホームページ制作会社が絶対に
確認する項目として「予算」が挙げられます。
ホームページ制作会社やホームページの規模、ホームページに導入する
システムなどによってホームページ制作にかかる費用は変わってきます。
一般的な企業やお店のホームページだと、
大体30万円前後といったところが費用の目安となりますね。
ホームページのページ数が多くなったり、会員登録や予約、決済などのシステムを
導入すると当然先の目安よりも費用がかかってしまいます。
もちろん目安よりも安い費用、中には一般的な規模のホームページを10万円以下の
費用で作ってくれるホームページ制作会社もあります。
ただ、10万円以下の格安料金ホームページ制作では、テンプレートのデザインを
使ったりするので、あまりクオリティの高いホームページにはならないんですよね。
なのでクオリティが高く、知名度や集客などに効果的なホームページを作るんだったら、
それなりの費用がかかるホームページ制作会社に依頼した方が良いですよ。
(できれば100万円ぐらいの費用はかけたい)
まとめ
ホームページ制作会社との打ち合わせで聞かれる可能性が高い事柄について、
詳しく見てきました。
クライアントもホームページ制作会社も打ち合わせに割ける時間には限りが
ありますから、クライアントがノープランだと何度も打ち合わせを行うことになります。
打ち合わせを何度も行うと制作開始が遅くなり、ホームページ完成も遅くなりますし、
納期に間に合わないといったことになってしまいます。
ですから打ち合わせで聞かれそうなことについては、
事前に社内会議で回答を決めておくことで打ち合わせが少ない回数で済み、
結果的にホームページ完成を早めることにも繋がりますよ。