ホームページ完成までの時間は規模によって変わる
ホームページ制作にかかる時間はホームページの規模、
もっと簡単に言うとホームページのページ数によって変わります。
単純にページ数が少ない方が早く完成し、
ページ数が増えるに連れて完成までの時間が長くなるんですね。
具体的なホームページの規模とおおよその完成までの時間は
・ラウンディングページ(LP)・・・1か月から1か月半
・10~15ページ程度・・・2か月から3か月半
・100ページ程度・・・5か月から6か月
といったところです。
一般的な企業やお店のホームページは10~15ページ程度ですから、一般的な
ホームページ制作には大体2か月から3か月半ぐらいはかかると思っておきましょう。
自社製品をホームページで紹介するメーカーなどのホームページは、
製品数によって30~100ページぐらいは必要になるので、
完成まで5か月から6か月は見ておかないといけませんよ。
ラウンディングページの制作工程と期間
通信会社がキャンペーン期間中に縦長の1ページだけのサイトを公開することが
ありますが、この縦長1ページだけのサイトを「ラウンディングページ(LP)」と言います。
まずはキャンペーンを案内するLPにアクセスしてもらって、
そこから本サイトに誘導する形になります。
LPはその1ページだけで、ユーザーが本サイトにアクセスしたくなるように、
興味を惹かせないといけません。
なので1ページだけなんですが、デザインやコンテンツの設計・制作には
数ページのホームページを作る場合と同じぐらいの時間がかけるんですね。
デザインやコンテンツの設計と制作に合わせて8~10日、
それをホームページに落とし込むコーディングに12~16日ほどかかります。
そしてチェックやテスト、修正などに3~4日かかるので、
実際のLP制作にかかる時間は大体23~30日程度となります。
そこに制作にかかる前の打ち合わせやホームページに掲載する資料の作成なども
加わりますから、LP完成までの時間は大体1か月から1か月半となるわけです。
10~15ページ程度のホームページ制作工程と時間
一般的な企業やお店のホームページは
・トップページ
・企業やお店の概要
・サービスや商品の紹介
・最新情報
・ブログ
・利用者の声
・社長(経営者)からのメッセージ
・問い合わせフォーム
・FAQ(よくある質問)
・採用情報
といったコンテンツを掲載するので、大体10ページぐらいの規模となります。
10ページぐらいの規模のホームページ制作では、
デザインやコンテンツの設計・制作に大体20日ほどかかります。
デザインやコンテンツをホームページとして落とし込むコーディングに15~16日かかり、
チェック・テスト・修正に3~4日かかりるので、この時点で約1か月半となりますね。
それ以外に打ち合わせや資料作成、ホームページに掲載する写真の撮影などに
2週間から1か月ぐらいかかり、ホームページ制作にかかる時間としては
3か月弱といったところです。
ただホームページ制作会社も休み無く作業するわけじゃありませんから、
休業日を含めると完成までの時間は3か月から3か月半というわけです。
100ページ程度のホームページ制作工程と時間
メーカーのホームページで自社製品を紹介する場合には、
ホームページが100ページ程度になることも十分に考えられます。
100ページ程度のホームページ制作では、
デザインやコンテンツの設計・制作だけで2か月程度の時間がかかるんですね。
それをホームページとして落とし込むコーディングにも2か月程度、
チェック・テスト・校正・修正には2週間ほどかかります。
その他打ち合わせや資料作成などにかかる時間も合わせると、
休み無く作業しても5か月ぐらいはかかる計算となります。
ホームページ制作会社の休業日も含めると、100ページ程度のホームページ制作には
6か月ぐらいはかかると考えておいた方が良いんですね。
ただページ数が多くなると作業に携わる人数も多くなるので、
下層ページのデザイン設計をしながらトップページのコーディングもするといったように、
違う作業を並行して行うことができます。
なので100ページ程度のホームページ制作は容量的には10~15ページの
10倍ほどですが、時間的には2~3倍で済むわけです。
実際のホームページ制作では発注までにも時間がかかる
先のホームページ制作時間は制作開始からの日数であり、
実際のホームページ制作ではもう少し時間がかかります。
実際のホームページ制作では、どういったホームページを作るのかや
どのホームページ制作会社に依頼するのかといった検討をしなければいけません。
ホームページ制作の検討から制作開始までに1か月2か月かかりますから、
実際のホームページ制作時間よりも日数が多くなると考えておく必要があります。
ホームページ制作の費用を抑えるのに相見積もりを取ったり、
コンペのようなことをすると制作開始までにかかる時間が長くなり、
さらにホームページ完成までの時間も長くなってしまいますよ。
ホームページに色んなシステムを導入すると完成までの時間が伸びる
先に書いたホームページ制作にかかる時間はあくまで目安で、
ホームページに色んなシステムを導入すると完成までの時間が伸びます。
ホームページによっては
・会員登録
・予約
・決済
・サイト内検索
などのシステムを導入したい、
あるいは導入した方が使いやすいといったことがありますよね。
これらのシステムを1から設計・制作してコーディングするには、
導入するシステムの数にもよりますが、大体1か月程度は余分にかかってしまいます。
ですからホームページに色んなシステムを導入しようと考えている場合は、
先の完成までの時間にプラス1か月ぐらいはかかると考えておきましょう。
CMSを導入するかどうかでも完成までの時間が変わる
ホームページにCMSを導入するか否かでも、完成までにかかる時間が変わってきます。
CMSは「Contents Management System」の略で、簡単に言うと、クライアント側で
ホームページの更新や修正などができるようにするシステムのことです。
CMSを導入しておけば、ちょっとした更新や修正はクライアント側でできますから、
ホームページの運用にかかる費用が抑えられます。
リニューアルなど大幅な更新はCMSではちょっと厳しい部分もあるので、
CMSを導入してもホームページ制作会社の協力は欠かせません。
CMSを導入しないと、ちょっとした更新や修正もホームページ制作会社に
お願いしないといけませんから、ホームページ制作の費用は抑えられるものの
運用にかかる費用が嵩みます。
WordPressなど既存のCMSツールを導入するのであれば、
ホームページ完成までの時間に大きな影響はありません。
しかしCMSも1から構築するとなると、CMSの構築だけで少なくとも1か月ぐらいは
かかりますから、ホームページ完成までの時間が1か月伸びることになります。
ホームページの運用を考えるとCMSは導入すべきですから、
CMS導入を前提にした制作期間を考えておきましょう。
ホームページ完成までの時間を短くするには
企業やお店によってはホームページの公開日が決まっていて、
ホームページ制作にそんなに時間がかけられないといったこともあります。
クライアント側の協力によって、
ホームページ完成までの時間を短くすることができるんです。
まずはクライアント側でホームページ制作についての事前準備を
しっかりしておいてから、ホームページ制作の発注を行います。
そうすることで制作開始までの打ち合わせ回数や時間が削減できるので、
全体的なホームページ制作にかかる時間が短くなります。
ノープランでホームページ制作を発注すると、
・ホームページ制作の目的
・ターゲットとなる層
といった基本的なことをホームページ制作会社との打ち合わせで決めないといけません。
ホームページ制作の目的やターゲットを発注する前に決めておけば、発注後の
打ち合わせはデザインやコンテンツなど具体的な話から始めることができます。
打ち合わせの回数や時間が削減できれば、発注から制作開始までが早くなり、
結果的にホームページ完成までの時間も短くなるというわけです。
ホームページ制作の責任者をハッキリさせておく
ホームページ完成までの時間を短くするには、ホームページ制作会社に発注する前に
クライアント側のホームページ制作の責任者をハッキリさせておきます。
打ち合わせの段階はもちろんのこと、実際にホームページ制作が開始されてからでも
ホームページ制作会社からクライアント側に色んな確認が求められます。
デザインやコンテンツ、ホームページに使う素材や原稿などの確認を
クライアント側ですることになります。
もしクライアント側の責任者がハッキリしていないと、
ホームページ制作会社としては誰に確認してもらったら良いのか分かりません。
また、クライアント側でホームページ制作会社との窓口担当者と決定権を持つ
決裁権者が違うのも問題ですよ。
クライアント側の責任者がハッキリしていなかったり窓口担当者や決裁権者が違うと、
必要な確認や決定に時間がかかります。
その間ホームページ制作が止まってしまい、
結果的にホームページ完成までの時間が伸びてしまうわけです。
ですから、最初にホームページ制作に関する決定権を持つ責任者をハッキリさせておき、
ホームページ制作会社からの連絡は全て責任者に行くようにしておくことで、
ホームページ制作がスムーズに進みます。
時間が足りない場合は優先順位を付けて段階的に公開する
ホームページの完成が納期に間に合わないことを想定して、
コンテンツに優先順位を付けて段階的に公開することも検討しておきましょう。
事前準備をしっかりして、責任者をハッキリさせていても、
クライアントが希望する納期までにホームページが完成しないということもあります。
そもそも一般的な企業やお店のホームページ制作に3か月ぐらいはかかるのに、
それを1か月先に納品してほしいと言われてもホームページ制作会社としては困ります。
もちろん制作に関わる人員を増やしたり、一部を外注することで本来は3か月かかる
ホームページを1か月で完成させることもできなくはありません。
しかし人員を増やしたり外注したりすると、当然その分費用が嵩みますから、
クライアントの予算内に収まらない恐れが出てきます。
クライアント側の責任者としても、費用が予算内に収まらないことも
ホームページの完成が納期に間に合わないのも困りますよね。
そこでホームページのコンテンツに優先順位を付けて制作し、
納期時点でできあがっているコンテンツだけ先に公開してしまうんです。
優先順位の低いコンテンツはできあがり次第ホームページに追加していく形に
することで、費用が嵩まずに納期に間に合わせることができるわけです。
実際に企業やお店のホームページにアクセスすると、
一部のコンテンツが「準備中」となっていることがあります。
コンテンツに優先順位を付けて、できあがったものから順次公開していくというやり方で
ホームページを運用している企業やお店も少なくないんですね。
まとめ
ホームページ制作を発注してから完成までの時間について、詳しく見てきました。
先に紹介したホームページ完成までの時間はあくまで目安であり、
ホームページの内容やホームページ制作会社によって多少違いが出ます。
中には短期間でホームページを作ってくれるホームページ制作会社もありますが、
デザインにテンプレートを使うなどしてあまりクオリティの高いホームページにならない
恐れがあります。
なので安易に短期間で作ってくれるホームページ制作会社を選ぶのではなく、
余裕のあるホームページ制作スケジュールを組み、クオリティの高いホームページを
作ってくれるホームページ制作会社を選びましょう。