サイテーションの意味って?|言及・引用
サイテーションとは英語表記が"citation”であり、日本語で"言及”や"引用”という意味です。
自分のサービスやサイトの記事が他の人の記事にテキストベースで引用されている状態のことを示します。
被リンクも他の記事で引用されている状態ですが、サイテーションとは明確な違いがあります。
被リンクは名の通り、言及・引用されつつリンクがされているのに対し、サイテーションは言及・引用されつつもリンクがされていない状態です。
• 被リンク:~ホームページ制作に関しては「株式会社アシスト」が詳しいです。
• サイテーション:~ホームページ制作に関しては「株式会社アシスト」が詳しいです。
被リンクは自分のサイトにジャンプされるように設定されていますが、サイテーションにはそれがありません。
SEO対策では被リンクの方が効果は高いです。
しかしサイテーションもSEO対策効果はあると言われており、サイテーション獲得もSEO対策の重要事項の一つです。
SEO対策でサイテーションが重要な3つの理由
なぜサイテーションがSEO対策で重要かについては3つの理由があげられます。
• サイテーションが多い=価値あるサイト・記事
• E-A-Tの重視
• SNSの普及
それぞれ解説します。
サイテーションが多い=価値あるサイト・記事
被リンクやサイテーションが多いサイトは、Googleの検索アルゴリズムで「価値あるサイト」「価値ある記事」と判断されます。
検索順位を決定するGoogleの検索アルゴリズムは、「記事内容が正しいかどうか」「ユーザーにとって本当にメリットがある記事かどうか」を人間のように判断できません。
しかし検索上位には正しい内容で、ユーザーにメリットが大きいコンテンツを配置する必要があります。
その際アルゴリズムが用いる指標の一つに被リンクやサイテーションの数があります。
「他の人に言及・引用されるサイトは価値あるものに違いない!」という考え方です。
学術論文の世界も、引用や参考文献とされる数が多い論文ほど評価されます。
SEOでもこれと同じことが起きています。
そのため被リンクやサイテーションの数を増やすことはSEO対策につながるのです。
E-A-Tの重視
Googleのアルゴリズムアップデートにより、最近のSEO対策でE-A-Tがよく言われています。
E-A-Tとは、
• E:Expertise:専門性
• A:Authoritativeness:権威性
• T:Trustworthiness:信頼性
の略で、それぞれの頭文字をとった用語です。
アルゴリズムはE-A-TがあるサイトをSEOで上位表示するようになっています。
アルゴリズムは記事の内容が正確な情報かどうかは判断できません。
そのため「どんな情報がかかれているか」よりも「どんな人が発信したのか」を基準にして記事内容の正確性を判断します。
「どんな人なのか」を判断するのに信頼性や権威性、専門性を重視するのです。
この権威性や信頼性をどうやってアルゴリズムが判断しているかの指標に、被リンクやサイテーションの数が含まれています。
アルゴリズムだけでは、運営者は本当に権威があって信頼できる人なのかは判断できません。
被リンクやサイテーションの数が多ければ「この人のサイトはよく引用されている…信頼できる!」とアルゴリズムは評価するのです。
SNSの普及|GoogleはSNSを見過ごせない
実は上記で解説した信頼性や権威性は検索エンジン上だけでなく、SNS上からも判断されます。
SNSの利用者は年々右肩上がりで、日本だけでも現在約8000万人が利用しているという統計データがあります。(ICT総研)
GoogleもSNSでの情報内容を積極的に参照し、検索順位の決定に活用しています。
SNSの発信内容に言及や引用が多い内容は信頼性や権威性につながるのです。
サイテーションのバロメーターを知る3つの方法|図解あり
サイテーションの状態を知るにはいくつか方法があります。
今のサイテーションの状態を知ることで、被リンク獲得につなげたり、今後のサイテーション獲得の戦略を打ち出せたり、後に解説するサイテーションの獲得が正しくできているかを知れたりするのです。
サイテーションは以下の方法で知れます。
• Google サーチコンソールで指名検索の数を見る
• SNSで検索する
• 完全一致検索をする
それぞれについて解説します。
Googleサーチコンソールで指名検索の数を見る
指名検索の数が増えているのであれば、サイテーションの獲得がうまくできています。
Webサイトの名前を直接検索窓に打ち込むのが指名検索です。
指名検索はGoogleサーチコンソールで検索数を知れます。
1. 「検索パフォーマンス」をクリック
2. 「ページ」をクリック
3. 確認したいURLをクリック
4. 「クエリ」をクリック
対象ページがどのキーワードで流入しているか、流入数を知れます。
このときにサイト名がキーワードとして上がっていれば、指名検索されています。
SNSで検索する|Twitterがおすすめ
SNSで自分のサイトやサービス名、商品名を検索することでサイテーションの数を知れます。
たとえばTwitterの検索窓に自分の運営サイトの名前や扱っている商品の名前を検索すると、そのことに関するツイート一覧が表示されます。
このツイートの数をもってサイテーションが多いか少ないか、増えているのか減っているのかを判断しましょう。
完全一致検索をする
Googleの検索窓で完全一致検索をすると、サイテーションの数を知れます。
完全一致検索は、ダブルクォーテーションマークで自分のサイトや会社名、サービス名、商品名をはさんで検索する方法です。
ダブルクォーテーションマークにはさまれたキーワードを完全に含むサイト・記事がヒットします。
完全一致検索をした際に、検索結果の数を見てサイテーションの数を判断できます。
SNS検索同様に、検索結果の数が多くなっていればサイテーション獲得がうまくできています。
サイテーションを獲得する3つの戦略
サイテーションを獲得するには、サイテーションを意識した戦略の実践が重要です。
サイテーションを意識した実践の継続は結果的にSEOでプラスに作用します。
具体的な方法は以下の3つです。
• 独自性の高いサイト名をつける
• SNSを使って横展開させる
• 質の高いコンテンツに仕上げる
それぞれ解説します。
独自性の高いサイト名をつける|短く!インパクト!をもたせよう
サイト名は独自性の高いものにし、サイトを見たユーザーが覚えやすいものにする必要があります。
「私の子育て日記」などいかにもありえそうなサイト名は避けましょう。
インパクトがないうえにすでに存在しているサイト名の可能性が高いです。
すでに存在しているサイト名をつけてしまうと、先行者の方がすでにGoogleに認識されているためサイテーションが獲得できなくなります。
たとえ自分のものが言及されていてもGoogleは先行者のものだと判断します。
サイト名をつけるときは、存在しないサイト名かどうかは事前にリサーチしましょう。
そして他の人が言及しやすいように、独自性に加えて、サイト名は短くてインパクトが与えられるものを考えましょう。
SNSを使って横展開させる|多くの人に目に!
サイテーションを獲得するにはSEOだけでなく、SNSを活用してより多くの人に自分のサイトを知ってもらう必要があります。
SNSは無料で利用できるものも多いので、サイトと併用しての運用がおすすめです。
SNSを使って自分のサイトを常時アピールしていきましょう。
Twitterをはじめ、 Instagram、Facebook、YouTube、最近では音声SNSのClubhouseなど種類も豊富です。
たとえばサイトに記事をアップしたら、Twitterで記事の要約を配信したり、YouTubeで記事の動画解説を行ったり、記事の画像をInstagramにアップしたりできます。
一つの記事について複数のSNSを使って横展開することで、単純に露出される機会が増えて多くの人に認知してもらえます。
多くの人の目に触れることで、結果的にサイテーション獲得のチャンスが広がります。
質の高いコンテンツに仕上げる|一次情報のコンテンツをSNS拡散!
サイテーションの獲得も被リンク獲得も、結局はコンテンツの質が問われます。
ユーザーが記事を見たときに「ぜひ引用したい!」と思えるようなものでないと、独自性や露出度が高かったとしても最後の一押しができず言及・引用に値しないと判断されるのは悲しいです。
そしてサイテーションを得たとしてそれがポジティブなものかネガティブなものかはSEOに影響します。
当然ですがポジティブなサイテーションを得る必要があり、炎上による批判などのネガティブなサイテーションはSEOでマイナスの評価をされます。
とくに一次情報を意識したコンテンツは、エビデンスとして引用されやすくサイテーションを獲得しやすいです。
一次情報とは誰かの情報をもとにしたコンテンツではなく、自分が実際に実験したり、誰よりも早く体験したりしたことをもとにしたコンテンツのことです。
たとえば、2021年3月~4月にサービスがスタートするau、Docomo、Softbank、Rakutenの新プラン(20Gで2480円~2980円)の通信速度を誰よりも早く計測し、実測値の比較に関した記事を公開+SNSで拡散すれば、多くの人のスマホや新プランに関する記事で引用を狙えます。
サイテーション獲得に限らず近年のSEOはコンテンツ重視になっています。
質の高いコンテンツかつ、一次情報を含めて他の人が引用しやすい記事を目指しましょう。
サイテーションは被リンク獲得への一歩
サイテーション獲得の戦略を実施し、SNS検索や完全一致検索を行うとサイテーションを確認できます。
サイテーションを確認したら、ぜひリンクをつけてもらいましょう。
繰り返しですが、サイテーションよりも被リンクの方がSEOに効果が大きいからです。
思い切ってサイトの運営者へ相談の連絡をいれてみるのがよいです。
とくに完全一致検索でみつけた場合は、可能性が高いので積極的に動いてみましょう。
よい形で言及・引用されていた場合は被リンク獲得につながるかもしれません。
記事の作成者側からすると、「リンクをつけるのはただ面倒だった」という場合もあり、連絡を入れるとすんなりリンクしてくれることもありますよ。
まとめ
今回はSEO対策で重要なサイテーションについて、そのものの意味から獲得方法まで網羅的に解説しました。
サイテーションや被リンクについて知っているか知らないかだけでSEO対策の幅が広がります。
リンクを含まない単なるテキストとして、自分のサイトやサービス名、商品名が検索エンジンやSNS上で言及・引用されたものをサイテーションと呼びます。
サイテーションはE-A-Tの重視などによってSEO対策としてポジティブな効果があると言われています。
現時点で自分のサイトのサイテーションを調べるには、以下のような方法を実施しましょう。
Googleサーチコンソールで指名検索の数を見る
SNSで検索する|Twitterがおすすめ
完全一致検索をする
そしてサイテーションを獲得するためには、以下の方法を実践しましょう。
独自性の高いサイト名をつける|短く!インパクト!をもたせよう
SNSを使って横展開させる|多くの人に目に!
質の高いコンテンツに仕上げる|一次情報のコンテンツをSNS拡散!
中でもコンテンツの質を高めることは最重要です。
ユーザーがコンテンツをみたときに、言及や引用したくなるような高品質な記事を目指すことがサイテーションを含め最近のSEO対策には重要度が高いです。
サイテーションは見つけたら被リンクにつながる可能性があります。
内容がポジティブなものであれば運営者に直接連絡してリンクをつけてもらいましょう。
サイテーションをしっかり理解し、SEO対策をさらに充実させていきましょう。