フレームワークを決め、さらに開発を効率化するためにWebアプリ開発ツールを使用します。特定分野に特化してプログラミングの工程を自動化するのが開発ツールです。
開発ツールは年々進化を遂げています。昨今のトレンドではソースコードの自動生成、総合開発環境(IDE)のクラウド化、マルチプラットフォーム対応が挙げられます。アプリ開発の目的に合っているか、どの開発工程を効率化したいかをよく考え選択する必要があるでしょう。
Webアプリの開発環境を構築する際には、Webアプリケーションサーバーを使用します。WebアプリケーションサーバーではWebサーバーから受け付けたリクエストをプログラミング言語を実行して処理します。
Webアプリケーションサーバーは下記の3階層システムとなっています。
1.Webサーバー
2.Webアプリケーションサーバー
3.データベース
データベースではWebサイトに必要なデータを保存しており、Webアプリケーションサーバーはデータベースにアクセスしてデータを要求します。
データベースを使用することで、データの管理・整理・検索ができ、複数人で同時に利用可能です。データベースの種類としてはRDB(リレーショナルデータベース)やNoSQLといった種類があります。
このデータベースにアクセスする際に使用するのがSQLです。SQLにはデータベースのテーブルを操作するDDLと、テーブルのレコードを操作するための文法であるDMLがあります。
初めてデータベースを触る場合には、ほとんどのレンタルサーバーで使用できるMySQLというデータベース管理システムを使用するのが間違いないでしょう。
開発したWebアプリを公開するためには、ドメインを取得しサーバー構築をする必要があります。サーバー構築とは、誰もがアクセスできるクラウド上のサーバーにプログラムやデータベースを置くことを指します。
しかし、サーバー構築しクラウド上にデータを置いただけではまだアクセスできません。独自ドメインを取得しサーバーに割り当てることで初めてWebアプリの公開が完了します。
初めてWebアプリを作って公開するのであれば、レンタルサーバーを借りる手法もおすすめでしょう。サーバー構築、管理システムといった環境を自分で準備せずとも、レンタルサーバーの運営会社が行ってくれます。
Webアプリの公開時には、パスワードなど機密情報は必ず暗号化すること、アクセスログをとっておくこと、プログラミング言語やフレームワークを最新版にすることに注意しましょう。サーバー攻撃から逃れるための事前準備は怠らないようにしましょう。