個人がアプリ開発で成功して収益化する方法
個人がアプリ開発で成功するためにはまず、収益化モデルを理解することが重要です。どのようなアプリを作るのかによって、選択すべき収益化モデルは変わってきます。
広告収入を得る
アプリを使用しているユーザーの画面に広告が表示され、ユーザーがその画面をクリックしたり、実際に広告から商品を購入した際に収益が発生する方法です。アプリのダウンロード数が増えるほど、広告表示回数が増えるのでダウンロード数をとにかく増やす必要があります。
広告収入のモデルとしては、表示されるたびに収益が発生するインプレッション型、広告がクリックされることで収益が発生するクリック型、広告経由で商品やサービスの購入があった場合に収益が発生する成果報酬型の3種類に分かれます。
アプリの広告収入にはデメリットもあります。アプリに広告を出すためにはアドネットワーク(仲介)の審査を通る必要があり、審査がなかなか通らなかったり、アドネットワークが単価を決めるため収益計算がしにくいことです。
また、広告があまりに出てくるアプリについてはユーザーに鬱陶しいと思われてしまい低評価に繋がってアプリのイメージが悪化してしまう可能性もあるでしょう。
アプリを有料販売する
App StoreやGoogle Playでアプリを有料で販売する方法です。有料のアプリを販売するには、無料アプリとの差別化やお金を支払ってでも使用したくなるクオリティの高さが必要となってきます。
一度購入してしまえばその後課金することなく使用できるという点はユーザーにとってのメリットとも言えますが、購入後に価格に対する価値提供ができていないと判断されると低評価やクレームにも繋がりかねません。
デメリットとしては、アプリ自体に高いクオリティが求められること、App StoreやGoogle Playに手数料を支払う必要があること、OSのバージョンアップに応じてメンテナンスが必要になることがあげられます。ダウンロード後は課金できないため継続して収入を得るのも難しいと言えるでしょう。
フリーミアムで収益化する
フリーミアムとは、アプリ内にフリー(無料)領域とプレミアム(有料)領域を作ることです。基本サービスは無料で提供し、必要最低限は無料で使用できるようにしておくことで、ユーザー側のダウンロードの壁は低いと言えるでしょう。
パズドラやLINEはフリーミアムで成功を収めた代表例ですが、パズドラは熱中ユーザーを多く獲得していますし、LINEは人々にとってなくてはならない連絡手段となっています。ダウンロード数よりもエンゲージメントを高めることが命題です。
フリーミアムのデメリットとしては、課金システムの開発の難易度が高いこと、決済に関連したトラブルの発生、そして何より、ユーザーを飽きさせないためのコンテンツ作りに労力がかかる点があります。
サブスクで収益化する
サブスクとは、サブスクリプションの略で、一定期間利用することができる権利に対して料金を請求するビジネスモデルを指します。SpotifyやNetflixなどの音楽や動画の配信サービスが有名ですが、現在では様々な分野にその領域を広げています。
1回ごとの課金が有料販売のアプリと比較して安価なためユーザーにとっては負担が少なく、いつでも解約することができるのが特徴です。また、開発者側にとっても継続して課金が見込めることはメリットと言えるでしょう。
しかし、価格に関しては懸念もあります。消費者心理として、値上げは歓迎されませんので、最初に価格設定を誤るとその後の収益が不安定になります。サービス内容、価格の急激な変更はユーザー離れに繋がりかねません。
このリスクを回避するためには、価格設定の段階で追加コストを折り込んでおくことが大切になってきます。
スポンサーシップで収益化する
企業とスポンサーシップを結ぶことで、開発費の支援をしてもらう方法です。ユーザー自身も企業の広告スポンサーとなり、報酬としてスポンサー料を受け取ることができる仕組みになっており、アプリ開発者にも報酬が分配されます。
一般の広告と比較して、企業側もユーザー側も、自分にとって必要な情報を入手できW in-Winである点がメリットと言えますが、収益モデル自体がまだ新しいためオーソドックスな収益化モデルと比較すると転用のハードルは高いでしょう。
個人がアプリ開発する際の注意点
収益化の方法はわかったものの、自分にはアプリを開発するようなアイディアは浮かばないし、独創性もないと悩む方も多いでしょう。
そこでここからはアプリ開発する際の注意点を解説していきます。
ユーザーに必要とされているものは何かを知る
アプリ開発においてありがちな失敗は、ユーザーが求めていないアプリを開発してしまうことです。自分が作りたいアプリがどんなに有益だったとしても、それがユーザーの評価に結びつかなければ、継続は難しいからです。
この課題を解決するために、常に市場調査をしユーザーが求めていることは何かを汲み取ることが大切です。また、プロトタイプを作った段階でユーザーの反応をテストし、その反応を元に改良していくことでユーザー目線を意識したアプリ開発ができるでしょう。
企画からディレクションまで、アプリ開発にはプログラミングだけでなくマーケティングスキルやロジカルシンキングスキルも必要となってきます。
自作するか、受託するか
個人がアプリ開発で稼ぎ、成功するためには、自身で起業するか、または企業から受託するかの2択です。受託する際のメリットとしては、様々な業界の動向に触れて知見を得ることができます。また納品後の保守契約やメンテナンスに関わることで固定収入も望めることでしょう。
クライアント側のプログラミングの知識の有無によっては、時間的に厳しい条件を出されてしまうこともあります。納期が重なった時のタスク管理スキルは重要と言えるでしょう。
一方で、プログラミングの知識を身につけてしまえば、受託せずとも自作でアプリ開発を進めることも可能です。受託との違いとしては、特に納期がなく時間をいくらでもかけられるので、時間をいくらでも掛けられてしまうという点では注意が必要です。
個人のアプリ開発でどう成功するかは今後自身がエンジニアとしてどう活躍したいのかを描いた上での判断が重要と言えるでしょう。
著作権について
アプリのデザイン(UI)には著作権があり、法律で守れらています。著作権を侵害してしまうことは許されない行為ですし、自分自身の信頼を失ってしまうことにもなります。
実際に似ているかどうかの判断に明確な基準があるわけではないので、できるだけ一目見ただけで違いがわかるものや誤解を生まないような内容を心がけることが重要になってきます。
個人がアプリ開発で成功するには?まとめ
本記事では個人がアプリ開発で成功する方法について解説してきました。収益化のモデルにどんなものがあるのかを知り、アプリ開発で稼いでいく上で何を注意すべきかを理解できたはずです。
プログラミングを独学で学び、収益化モデルを理解できても、初めてアプリ開発をする際に個人で進めるべきか、企業から受託すべきかで悩む方は多いはずです。不安が大きい場合にはまずは企業から受託し、アプリ開発の一連の流れを実際に開発しながら理解していくこともオススメです。
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