アプリ制作の要件定義の必要事項
ここではアプリ制作の要件定義をする際に必要事項となる2つの設計についてご紹介します。
外部設計(基本設計)
外部設計とは基本設計とも呼ばれ、アプリ制作において基礎となる部分であり、アプリにおけるシステムの仕様の決定、アプリの見た目の作成など言葉通り外部仕様の部分のことを言います。要件定義をもとに設計され、ユーザー目線で作成されます。
主な項目として
・方式設計
・機能設計
・画面設計
などがあります。
方式設計とは
アプリを動かすための基盤やプログラミング言語などアプリ開発に必要な環境決定を行うものです。
機能設計とは
ボタンを押した際の動きやログイン設定など実装される具体的な機能のことで、ユーザーの満足度に影響を及ぼします。
画面設計とは
ユーザが使用するアプリの操作画面レイアウト、デザイン、機能を設計するものです。ユーザーが最も多く触れる部分なので、見やすく使いやすいデザインにしましょう。
内部設計(詳細)
内部設計とは、詳細設計とも呼ばれ、ユーザーからは見られないアプリの裏側である内部機能を設計していくことです。先ほど外部設計で作成した内容をプログラミングなどを用いて実際に動かせる状態に仕上げる作業となります。
外部設計とは違い目には見えない部分なので、ユーザーの目線よりも制作サイドの目線が大切になってきます。
主な項目として
・データ設計
・プログラム設計
・モジュール設計
などがあります。
データ設計とは
目に見えないログイン情報などのデータの具体的な保管場所を決めたりします。
プログラム設計とは
アプリを実際に制作するプログラマーが理解できるように設計するものです。プログラマーが理解できるように細かく、そして分かりやすく設計することが重要です。
モジュール設計とは
システム開発のプログラミング工程において個々のモジュールの内部構造を設計することで、機能設計によって分けた機能を処理手順に沿って一覧にするなどが行われます。
アプリ制作の要件定義の進め方
ここからは説明してきた要件定義の具体的な進め方を順番に詳しく解説していきたいと思います。
打ち合わせ
アプリ制作の打ち合わせにおいて重要なことは目的を明確にすることです。もし目的や目標が曖昧でアプリの作成途中で仕様変更をするとなった場合大変です。こうなってしまうのを防ぐためにも、打合せの段階で内容をしっかりと整理するのが好ましいでしょう。
制作側によるヒアリング
しっかりとヒアリングすることで制作者側と依頼者側の食い違いを防ぐことができます。
どのような機能を求めているのか、目的は何なのか、細かいところまでヒアリングして後に不具合が起こらないようにしましょう。
要件定義書の作成
これまでの作業が終わったらいよいよ要件定義書の作成に取り掛かります。ここで具体的にどのような内容を書くのかそのポイントをいくつかご紹介していきます。
業務概要
どのようなアプリを開発するのかという目的を明確にし、まとめる大切な内容です。業務概要は、業務要件とシステム要件の2つに分けられます。
業務要件で記載する内容は、アプリ制作の目的や狙い、さらには概要や必要になる機能などです。
システム要件で記載する内容は、アプリ制作で求められる技術的なものです。
これらはクライアントも目を通すため専門用語の多用は避け、分かりやすく作成することがポイントです。
ユーザーの操作手順
ユーザーが実際にそのアプリを使用する操作手順を説明します。ログインや登録の方法など具体的に明記します。ユーザーが使いやすいように、そしてニーズを満たせるように分かりやすく明記することが重要です。
また分かりづらくなってしまうのを防ぐために、あまり情報を詰め込みすぎず、シンプルで見やすく作成する工夫も重要です。
機能の優先順位
アプリ制作において予算や時間の都合上、クライアントの要求するすべての機能を実施することが難しい場合があります。そうなったときのために機能の優先順位を明確にしておきましょう。
クライアントとのヒアリングを参考に、品質・機能性を重視するのか、コストを優先するのか、納期を優先するのかをあらかじめ決めておきましょう。また必須なのか、あればよいくらいの認識なのかも一緒に決めておくとなおさら安心です。
もし不都合があったときのことも考えて早めに決定しておきましょう。
ワイヤーフレームの活用
ワイヤーフレームとは、デザイン設計図のことでアプリ制作だけでなく、WEBサイトやホームページにも使われる言葉です。
ワイヤーフレームを活用することで、ボタンの位置やレイアウトが一目で見てわかるのでテキストよりも理解がしやすくなります。注意点としては、ワイヤーフレームはあくまでレイアウトを決めるためのものなのでシンプルに仕上げる必要があるということです。
要件定義書とシステム設計のすり合わせ
要件定義書が完成したら次にそれをシステム設計とすり合わせていきます。これまで多くの手順をかけて要件定義書を作成してきましたが、それが作動できなければ意味がありません。
アプリの製作に実際に取り掛かる前に作成した要件定義書とシステム設計を照らし合わせ、実行可能なのかそれとも不可能なのかを確認します。もし不可能なものがあった場合にはすぐにクライアントと相談しましょう。
ロードマップの設計
そしていよいよアプリ制作に取り掛かる訳ですが、ここでオススメなのはロードマップを設計することです。
ロードマップとは、掲げた目的の達成のためにはどのようにすればいいのか、工程やスケジュールを描いたものことです。これを作成すると、現状分析ができる、ゴールまでの全体像が明確になりやる気がでる、など多くのメリットがあります。
皆さんもぜひロードマップを作成して効率よくアプリ制作に挑戦しましょう。
まとめ
今回はアプリ制作における基礎的な部分でありかつ重要な「要件定義」について詳しく解説してきました。
しかしこれはあくまで”基礎的”な部分であり、アプリ制作にはほかにもメインとなるアプリの開発、アプリの調査、アプリのリリースなどやらなくては行けない工程が山ほどあります。
これを勉強してやろうとすると時間もコストもものすごくかかってしまい、現実的とは言えません。企業などがアプリ制作したい場合は、学ぶよりも外部に委託した方が早いです。また、ホームページも同様で外部に委託した方が効率的です。
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