アプリ制作のアイデアは考えるものではない
結論から申し上げると、アプリ制作のアイデアは独自で考えるものではありません。では、どうしてアイデアを出していくのか、詳しく解説していきます。
悩み・不満から吸い上げる
アプリ制作のアイデアを出す前に忘れてはならない重要なポイントは、アイデアは考えるのではなく、解決したい問題や不満から見つけ出すということです。
アプリは簡単にインストールができる一方で使わなければすぐに端末から削除されてしまいます。役に立たないと削除されたアプリは二度とインストールされることはないでしょう。そういったことを防ぐためにも、解決したい問題や不満解消を目標とし、アプリ制作を進めていきましょう。
具体的には、以下のような問題を課題として挙げていきます。
・来客数が少ないので増やしたい
・利用できるサービスの認知度が低い
・リピート率が低いのでリピーターを増やしたい
もう一点重要なポイントとしては、課題や目標を数値化することです。目に見える形でゴールを設定することで、作るべきアプリの焦点が絞られ、無駄な作業を減らすことができます。
目標から逆算して設計する
具体的な課題と目標が設定出来たら、
・どのようなアプリを
・いつまでに
・どのような形で
リリースしていくかを、ゴールから逆算して設計していきましょう。
その際は、明確な中間目標、マイルストーンを設定していないと、ずるずると期間が延長や計画になかった機能の追加など、工程があいまいになってしまいます。
そういったことを防ぐためにも、まずはしっかりと目標・ゴール設定を行い、逆算して工程を進めていきましょう。
目標設定が完了したら、具体的なアプリ制作の計画を作成していきます。
他のアプリを参考にする
他のアプリを参考にして、自社アプリに必要な機能や足りない機能を足していく方法は、ゼロからアイデアを形にするよりもより効率的だといえるでしょう。
世間で普及しているアプリには、ある程度のユーザーを獲得するスペックが備わっており、ユーザーのニーズを満たすものであるため、参考にしない手はありません。
自分でよく利用しているアプリや人気のアプリなど、良い点・改善したい点などを列挙してみましょう。自社アプリ制作のヒントが多く存在することに気が付くと思います。
その際に注目したいのは、機能やデザインだけでなく、バグの有無や改善したほうが良い点など、ネガティブな面です。
アプリではバグは避けられません。アプリの不具合を最小限に抑えるためには、他のアプリを参考に、慎重に制作を進める必要があります。
アイデアが湧き出る!アプリ制作アイデア出しのコツとは
アプリ制作のアイデア出しのポイントを紹介したところで、ここからはアイデア出しのコツについて解説していきます。
相手の意見を否定しない
アイデア出しの際に絶対に守りたいルールとして、相手のどんな意見も否定しない結論厳禁が上げられます。
結論を出してしまうということは、アイデアを制限してしまうことに繋がります。評価や批判があった場合、その意見に従ってアイデアが方向付けされてしまいます。
周りが求めているアイデアを無意識に出してしまい、本音が出せないと、面白いアイデアは出てこないでしょう。議論が中断されてしまう可能性もあります。
もし他人の出したアイデアに意見がある場合は、少し表現を変えた言い方をしてあげる、アドバイスを加えてみるなど、アイデアをつぶさない方法で意見をしてみましょう。
結論厳禁という言葉の通り、アイデアを出す段階ではアイデアを否定することや結論を出すことを避け、アイデアの精査は次の工程として行いましょう。
ブレインストーミング
ブレインストーミングという言葉をご存じですか?ブレインストーミングとは、大勢で自由にアイデアを出し合い、ユニークな新しいアイデアを生み出す技法です。今でも多くの企業で取り入れられており、ビジネスシーンだけではなく、教育現場などでも問題解決の方法として取り入れられています。
ブレインストーミングは、1950年代、アメリカで発行された書籍が起源です。集団発想法などとも呼ばれています。日本でも「三人寄れば文殊の知恵」と言う言葉がありますが、大勢で意見を出し合うことで、良い解決策や新しい発想を生み出すことが期待できます。
自由な発想を歓迎するブレインストーミングですが、守らなければいけないルールもあります。
ブレインストーミングの4つのルールを理解し、アイデア出しに活かしてみましょう。
① 他人のアイデアを批判するのは厳禁(結論厳禁)
多用なアイデアを集めることを目的としているため、どんなアイデアも歓迎する姿勢を取りましょう。例え突拍子もない意見や実現可能であっても、そのアイデアから新しい別のアイデアがうまれる可能性があるからです。
② お互いのアイデアを重ねて組み合わせる(結合改善)
いくつかのアイデアを合わせることで、面白いアイデアになることがあります。アイデアのストックが溜まってきた段階で、一度アイデアを振り分けたり合わせたりして、良いアイデアの化学反応が起きるよう、話し合ってみましょう。
す。
③ アイデアをとにかく多く出し合う(質より量)
アイデアは「質より量」と考え、とにかくアイデアを出し合いましょう。同じ方向のアイデアだけでなく、少し的から外れたアイデアも、ブラッシュアップすることで使い物になる可能性があります。
④ 奇抜なアイデアを歓迎する(自由奔放)
ユニークで新しいアイデアを重視することで、これまでになかった発見ができる可能性があります。ヒット商品などは、既存のものから逸脱した面白さからヒットにつながるものです。粗野な考えもどんどん受け入れていきましょう。
ブレインストーミングの4つのルールをご紹介しました。
ブレインストーミングは多様なアイデアを出し合うことが重要ですので、参加者についても、立場や性格など、異なる特徴を持った人に参加してもらうことが効果的です。
マインドマップで思考の整理
マインドマップとは、英国人作家のトニー・ブザン氏が発案した思考法です。
マインドマップは、関連するキーワードの発想を広げたり、整理していくことが必要なため、理解力を高めたり、発想力をつける効果が期待できます。
また、見えないアイデアや煩雑になったテーマを、ボードなどで視覚化して整理することができるため、ブレインストーミングで集めたアイデアを整理するのに最適な整理法です。複雑だったアイデアを図形などで具体化することで、次の制作に移る意思決定も向上します。
マインドマップでの具体的なアイデアの整理法は以下の通りです。
① ホワイトボードなどにブレインストーミングで集めたアイデアをすべて書き出し、残したいアイデアや選出したいアイデアに〇をつけます。
② アイデアのグループ化や、同じ意見をまとめましょう。つながりのあるアイデアは線でつなげるなど、関連をわかるようにします。
③ 整理されたアイデアを確認し、実際に実行できるかどうかを検討しましょう。この際に「できるかどうか?」ではなく「できるようにするためにはどうすればよいか?」とポジティブな考えを持つことが重要です。
④ アイデアを絞りましょう。ボードのマインドマップは多数の書き込みや図で煩雑になっているかもしれませんが、最終的に選出されたアイデアを、つぎの制作段階に移行できるようにします。
競合のアプリのことは一旦無視する
似たようなアプリを競合他社が導入しているので、アプリ制作をしても、大きな会社に埋もれてしまうのでは?という心配があるかもしれません。確かに、同じ業界であれば、多数の企業が似たようなアプリを導入している可能性は高いでしょう。
しかしながら、似たようなアプリがあるからといって、自社のアプリ制作に不利になるとは限りません。他社のアプリのダウンロード数などを参考に、自社のアプリのダウンロード数予測や、競合のアプリに足りない機能を追加し、より市場価値の高いアプリを作ることも可能です。
0からアプリを作るより、他社のアプリを参考にして、製作したアプリのアイデアをふくらませるほうが、完成までの時間をぐっと短くできるでしょう。
まとめ
いかがでしたか?アプリ制作のアイデアを出す際に大切なことは、アイデアを問題から拾い上げ、目標から逆算して制作をし、ほかのアプリを参考にしながら作ると言う3点が重要なポイントでした。
ひと言でアプリ制作のアイデアと言っても、たくさんのアイデアの中から、ユーザーや企業にとって役立つアプリを初めから制作するのは膨大な時間がかかってしまいます。
なかなか良いアイデアが出ない場合や、アプリ制作の段階で問題が起きてしまうことも多々あります。より完成度が高く、売り上げに直結するアプリを作りたいのであれば、専門知識のある業者に外部委託した方がいい結果になることも少なくありません。
また業者選びで失敗したくないのであれば、
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