JavaScriptで制作できるアプリとは?
JavaScriptで制作できるアプリは、Webアプリとスマホアプリの2種類です。
Webアプリ
Webアプリケーションとは、PCにインストールをしなくても、ブラウザ上で閲覧が可能なアプリのことです。たとえば、YouTubeはブラウザからでもアクセスができますよね。
Webアプリに似ているものに、Webサイトがあります。Webサイトは企業のホームページやブログ、ランディングページなどの、情報提供を目的とした静的なサイトを指します。
一方、Webアプリは、ユーザーとサービスがインタラクティブに関わります。ユーザーの反応や操作によって、Webアプリは動作や表示内容を変えていきます。
たとえば、TwitterやInstagramなどのSNSは、ユーザーが書き込んだ内容をタイムラインに表示したり、トレンド情報をリコメンドしたりしますよね。このように、WebアプリはWebサイトに比べて動的なシステムになっています。
スマホアプリ
これまでは、iPhoneのアプリとAndroidアプリの開発で使用する言語はそれぞれ異なりました(iPhoneアプリはSwiftやObject-C、AndroidはJavaという言語を使います)。
しかし現在は、JavaScriptを使用することで、両機種対応のスマホアプリが一度に作成できるようになったのです。これは、JavaScriptがより重宝される大きなきっかけにもなりました。
JavaScriptで制作できるアプリの特徴
ここで、JavaScriptでどのようなものが作れるかを確認していきましょう。
普段何気なく目にしているサイトやアプリには、実はJavaScriptを使って作成された機能がたくさんあります。
頻繁に使用するアプリの画面を想像しながら読んでみてください。
ボタンに機能を割り当てられる
Webアプリやサイトには、ログインボタンやメニューボタンなど、様々なボタンがありますよね。そして、ボタンの中には、カーソルを合わせると大きくなったり、色が変わったりするものがあります。また、入力した内容を送信するボタンや、画像を切り替えるようなものもありますね。
このような機能は、JavaScriptによって実装されています。
チャット機能が搭載可能
LINEで、メッセージを送ると自動返信してくれる公式アカウントがありますよね。
あのような自動返信機能をチャットといい、これもJavaScriptで制作されています。
近年は人工知能の発展により、チャットによるコミュニケーションがより高度なものになっています。これに伴いJavaScriptの価値も、これからどんどん上がり続けるでしょう。
イベントに対してプログラムを発火させられる
プログラミングの世界では、ユーザーの動作を『イベント』と呼びます。JavaScriptでは、「このイベントが発生した時は〇〇のように動かす」という感じでコードを組み立てていきます。たとえば、以下のようにコードを考えます。
・このボタンがクリックされたら画像を切り替える
・ここまでスクロールしたらヘッダーを固定する
・ここをクリックしたら動画を再生する
ユーザーの動作に合わせて挙動を変えるのは、JavaScriptの得意技です。
Webサイトでよく見るアニメーションを作れる
文字が動いたり、メニューをクリックするとサブメニューが降りてきたりするアニメーションの実装もできます。
アニメーションは必須ではないものの、あるだけでサイトがリッチな印象になりますよね。
JavaScriptだけで作成が可能
HTML、CSSを書かなくても、JavaScriptさえあればアプリケーションが作成できてしまいます。
APIと呼ばれる機能を取り入れれば、JavaScript以外の知識は不要です。
他のプログラム言語との組み合わせが可能
JavaScriptは、対応可能範囲は非常に広いプログラミング言語なので、他の言語と組み合わせて使えます。
近年はJavaScriptのフレームワークとバックエンドのフレームワークで作られているアプリも増加しており、JavaScriptの利便性がますます高まっています。
JavaとJavaScriptの違い
JavaとJavaScriptは、全く違うプログラミング言語なので注意してください。
Javaはハードウェアを選ばず動作できる言語で、Androidアプリなどに利用されています。また、金融系のシステム開発にも頻繁に使用されます。
JavaScriptのフレームワークの種類
現在のフロントエンド開発には、JavaScriptのフレームワークが必須になっています。
フレームワークとは、アプリに必要な機能やファイルをあらかじめ提供してくれる機能のこと。アプリの土台があらかじめ用意されるので、エンジニアの負担が大きく削減されます。
JavaScriptのフレームワークは、種類がとても豊富です。ここでは、数あるフレームワークの中から、代表的なものを3つ紹介します。
Vue.js
Vue.jsは、動きが直感的にわかりやすい、シンプルなフレームワークです。冗長な記述が少なく、開発に導入される現場も急増中。初心者に最もおすすめのJavaScriptフレームワークといえるでしょう。
Vue.jsの特徴は、コンポーネント指向という概念を取り入れている点です。様々な機能を、コンポーネントという単位に分けていき、それぞれが独自の役割を果たします。
また、近年はPHPのフレームワークであるLaravelと組み合わせて使用される機会も増えています。
どのフレームワークを学習すべきか迷ったら、とりあえずVue.jsから手をつけてみるのがいいでしょう。
Angular.js
AngularはGoogleによって開発された、人気度がとても高いフレームワークの1つ。
Angularはフルスタックフレームワークと呼ばれ、これ1つでWebサービスを開発できてしまう万能戦士です。
しかし、機能豊富なぶん学習コストはやや高くなりますので、JavaScriptの基礎知識をしっかりと固めた上で学習するのがおすすめです。
React
よく混同されますが、Reactはフレームワークではなくライブラリです。ライブラリは、Web開発で頻繁に使用されるパーツを使いやすい形にまとめたもので、開発の効率化が期待できるという点はフレームワークと同じです。
Reactの凄さは、このライブラリをスマホアプリ開発用に改良した『React Native』にあります。React Nativeを使用すれば、iPhoneアプリとAndroidアプリを一度の工程で作ることができるのです。開発の手間を大幅に削減してくれる、たいへん便利なライブラリといえます。
まとめ
ここまで、JavaScriptの基礎知識や使用領域、フレームワークについて解説してきました。要点を以下にまとめます。
・JavaScriptはフロントエンド開発に必須のプログラミング言語
・JavaScriptはWebアプリ開発だけではなく、Webサイトやチャット機能など、幅広い領域で活躍している
・アプリやサイトで、普段何気なく見かける動的なパーツやアニメーションはJavaScriptで実装されている
・JavaScriptで開発するためには、フレームワークの習得が必須
JavaScriptは、これからさらに発展していくことが期待されています。興味がある人は、本記事を参考に学習してみましょう。
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