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【アプリ制作】ノーコード(NoCode)が注目される理由
2021/06/02

この記事では、最近注目を集めている『ノーコード(NoCode)』について解説していきます。

2020年から始まった新型コロナウイルスにより、ビジネスの世界では急速なデジタル化が進みました。現在のビジネスは、ITの導入なしでは生き残れないといっても過言ではありません。
そのような時代背景もあり、エンジニアの市場価値が高まっています。しかし、高度なプログラムを書ける人材は決して多くないのが現状です。

そこで、エンジニアではない人でも簡単にサービスを開発できるサービスとして注目を集めているのが『ノーコード』です。

ノーコードは、プログラムを記述することなくアプリ開発を行うというものです。用意されたテンプレートやパーツをドラック&ドロップで組み合わせて制作していくという、非エンジニアでも直感的にわかりやすい開発手法になっています。

また、ノーコードアプリは修正や瞬時の対応にも強いため、今後も様々なビジネスの領域に導入されていくことが予想されます。

本記事では、ノーコードの特徴について紹介していきます。

アプリ制作におけるノーコード(NoCode)とは

通常のアプリ・Webサイト制作では、エンジニアが企画書に沿ってソースコードを記述していきます。一方でノーコードによる制作ではソースコードを書く必要はなく、あらかじめ用意されたパーツを組み合わせて開発を進めます。そのため、プログラミングの知識がない人でも、アプリを高速かつ低コストで作れるのです。

『低コスト』と『開発スピードの速さ』という2つの要素は、変化のスピードが早い現代ビジネスにおいて大きな武器になります。PDCAを高速で回すことで、質のいいサービスを生み出せる可能性が高まります。

たとえば、コロナの流行により急遽オンラインのショッピング事業を展開することになったとしましょう。エンジニアにECサイトの開発を発注するとしたら、完成までどんなに短くても半年は必要です。コロナが半年以内に終息してしまう可能性もある中で、開発に半年もかけるのは得策ではありません。

しかし、ノーコードであれば、早ければ1週間ほどでアプリをリリースできます。しかも、機能の修正もすぐにできるので、ユーザーの反応に合わせて瞬時に改良が可能。PDCAを高速で回せるという点で、ノーコードはたいへん優秀な開発方法といえるでしょう。

ローコードとの違い

ノーコードに似ている開発手法として、ローコードというものがあります。ローコードは、必要最低限はソースコードを書いて開発するというもの。開発の難易度はノーコードより上がりますが、機能の柔軟性や独自性という面ではローコードの方が優れています。

アプリ制作でノーコード(NoCode)が注目される理由

ノーコードには様々な強みがあり、ビジネスを大きく発展させるポテンシャルを秘めています。
アプリ制作の界隈でノーコードが注目される理由についてまとめたので、確認してみましょう。

開発までのスピードが早い

ノーコードのアプリ構築スピードは超高速。企画からリリースまでの時間が非常に短いため、事業にスピード感が生まれます。

スタートアップ企業やベンチャー企業にとって、事業のスピード感は重要な要素の1つですよね。開発に時間をかけすぎてしまうと、アプリのリリースまでに会社が潰れてしまう可能性もあります。

ゼロからソースコードを書いていくと、アプリの完成に半年〜1年ほどかかってしまいます。ノーコードとの開発スピードの差は歴然としていますね。

Webサービス開発のコスト削減

コードを書く開発には、多大な労力と時間が必要になります。特に時間という点では、実際の開発だけではなく、プログラミングの習得にも膨大な時間が必要なので大きなコストがかかります。

その点ノーコードは、低コストでの開発が可能です。また、ゼロからコードを書くよりもミスが発生する可能性が低いため、リリース後の修正コストも削減できます。

プログラミングの専門知識が必要ない

ノーコード開発では、プログラミングの専門知識が不要です。コードを書く必要がないので、どんな人であっても簡単に操作できます。

一般的に、エンジニアとして実務に入るために必要な学習時間は、約1000時間といわれています。ノーコードであれば、学習と並行しながらアプリを作っていくこともできます。

ノーコードの難点

様々な強みを持つノーコード開発ですが、もちろんいいところばかりではありません。求めるアプリによっては、ノーコード開発を採用しない方がいい場合もあるので、そのデメリットについてもしっかり押さえておきましょう。

難点① プラットフォームの影響を受けやすい

ノーコードはプラットフォームに大きく依存します。プラットフォームの運営会社がサービスの提供を打ち切った時点で、アプリの開発・運営はできなくなります。また、ノーコードはこれからも発展していくことが想定されるため、プラットフォームの使用料金が上昇することも考えられます。

YouTuberを例として考えてみるとわかりやすいでしょう。YouTuberは『YouTube』という、Googleが提供するプラットフォームに大きく依存しています。GoogleがYouTubeを撤廃した時点で、ほとんどのYouTuberは食いっぱぐれることになります。

また、これからも多くのノーコードサービスが乱立していくことが想定されていますが、新たなプラットフォームに乗り換えることが難しいというデメリットもあります。
もし、新たに生まれたプラットフォームを導入しようとしても、既存のアプリのシステムやデータをそのまま連携させることは難しいです。

ノーコードは開発が簡単な一方で、サービスの維持に危うさがあるということを理解しておきましょう。

難点② 柔軟性にかける

ノーコードは、既存のパーツを組み合わせて開発していくので、高度な機能を作成するのには向いていません。
ノーコードでは、既存のパーツを超える機能は実装できません。痒いところに手が届かない開発手法だといえます。

また、上記のような理由から、同じプラットフォームで作られたアプリはどうしても似た雰囲気になりがちです。イメージやブランド性を重視している企業にとって、これは大きなデメリットになるかもしれません。

難点③ プラットフォームを提供しているのはほぼ海外企業

現時点で、ノーコード開発のプラットフォームを提供している日本企業はほとんどありません。そのため、日本語の情報が少なく、英語が得意でないと学習や問い合わせが難しくなるというデメリットもあります。

ただし、これから日本企業によるプラットフォームのリリースが始まる可能性が高いので、そこまで大きな難点にはならないでしょう。

アプリ制作はノーコード、フルスクラッチどちらがおすすめ?

アプリ制作にはノーコードとフルスクラッチという2種類の開発方法があります。制作するアプリによって向いている開発方法が異なるので、両者の特徴をしっかりと把握しておきましょう。

ノーコードの特長

ノーコードの特長は以下の通りです。

・高速な開発
・低コスト
・プログラミングスキルがいらない

スピード感を意識して事業を動かしていきたい企業に向いているといえるでしょう。

フルスクラッチの特長

フルスクラッチ開発は、エンジニアがゼロからコードを書いて開発していく方法のこと。以下のような特長があります。

・セキュリティに強いアプリが作れる
・独自性の強いアプリが作れる
・既存の枠組みにとらわれない機能を導入できる

状況に応じて選ぶのがおすすめ

ノーコードとフルスクラッチ、どちらがおすすめかは状況によって変わります。

大まかな基準としては、事業を高速でリリースしていきたい企業はノーコード、独自性の強い高度なシステムを求める大企業はフルスクラッチ、といったところでしょう。

まとめ

ここまで、現在注目を集めているノーコード開発について解説してきました。
ノーコード開発はこれからもどんどん発展していくことが予想されます。だからこそ、早い段階でビジネスに取り入れておくことは大きなハンデになるでしょう。ぜひ、ノーコードによるアプリ開発を検討してみてください。

また、弊社においてもアプリ制作事業を運営しています。以下のような実績がございます。


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