そもそも、iOSとAndroidって何?
私たちが使っているスマホには、Operation System(オペレーティング・システム)通称「OS」というものが搭載されています。
OSは、アプリやデバイスを操作するための基本ソフトウェアでアプリ開発もこのOSに沿って開発されることが多いです。そのため、あるOSで制作したアプリを別のOSで操作しようと思っても動きません。
iOSとAndroidですが、iOSはApple社が作っているOSで例えばiPhoneやMacに入っているのに対し、AndroidはGoogle社が提供するOSでサムソンやソニーなど様々な会社がAndroidOSを搭載したスマホを提供しています。
冒頭で述べた通り、日本国内ではiOSを搭載するiPhoneの利用率が高いですが、世界的に見ると実はAndroidの方がよく使われています。
そんなiOSとAndroidを搭載するスマホには、私たちが毎日使うアプリがあります。ここからは、アプリ開発でのiOSとAndroidの違いについて説明します。
アプリ開発でのiOSとAndroidの違い
①プログラミング言語
②開発環境
③開発費用
④ターゲット層
⑤公開方法
⑥アプリ審査
⑦公開コスト
⑧デザインの決まり
詳細を簡単に解説します。
①プログラミング言語
iOSとAndroidアプリを制作する際に使われる言語が異なります。
iOSアプリの場合は、「Objective-C」と「Swift」の2つで、最近では後者のSwiftの方が主流になっています。
Androidアプリの場合は、「Java」と「Kotlin」の2つが一般的です。Javaは1995年に登場し現在も世界中で使用されている人気のプログラミング言語です。
②開発環境
iOSアプリを制作するには、「Xcode」というApple社が提供するツールが必要でAppStoreから無償でダウンロードが可能です。
一方で、Androidアプリの場合は「Android Studio」というツールが必要になり、Androidアプリだけに限らずAndroidタブレットやAndroidTVなどのアプリも制作できます。
③開発費用
アプリ開発では、どのレベルのエンジニアに依頼をするか、その作業に何人必要かなど人月という作業量を表す単位を用いて計算するのが基本です。
例えば、同じ期間でも1人での作業と追加で2人計3人での作業では当然人件費がかかるので後者の方が高くなりますし、大企業にアプリ制作依頼をするのか個人にお願いするのかでも費用は大きく異なります。
④ターゲット層
iPhoneとAndroidでは、Androidスマホの方が比較的安価に手に入るのでユーザーもブランド力よりも機能やサービスなど別の要素を重要視することがあります。
何を求めるかは個人差があるので一概にはいえませんが、iOSとAndroidではターゲット層にも違いが出てきます。
⑤公開方法
iOSアプリを制作したらAppStoreにて、Androidアプリを制作したらGoogle Playという公式ストアにてアプリをリリースします。
公式ストアに掲載するには次の審査を受ける必要があります。
⑥アプリ審査
アプリは作って終わりではなく、iOSの場合はAppStoreの専門家によって審査が行われます。
審査には数週間から1ヶ月ほどかかりますが、実際はもっと早いようです。
Androidアプリの場合は先に述べたGoogle Playストアにて自動の審査システムにより審査が行われます。以前まではリリース前の審査はなかったのですが今は入念に確認されるようになりました。
⑦公開コスト
iOSアプリの場合はアプリ審査の申請のためにApple社のデベロッパー登録のために毎年99ドル(約11,800円)かかり、Androidの場合もGoogle社へのデベロッパー登録の初回登録時のみ25ドル(約2,700円)支払う必要があります。
Androidアプリの方は年会費はかかりません。
⑧デザインの決まり
そして最後に紹介するのが、デザインの決まりです。
あなたも想像できるようにiOSアプリではシンプルなデザインが好まれており、Androidアプリも実はシンプルなものを制作するよう推奨するガイドラインが設定されています。
どちらのアプリ開発でも規定のガイドラインに沿ってアプリを作らなければいけません。
以上8つです。
まとめ
いかがでしたか?今日は、入門向けにiOSアプリとAndroidアプリ開発での大きな違いについて8つ紹介しました。
OSが異なれば制作ツールや環境、公開先など様々なことが異なります。アプリ開発に興味を持っている人は、あなたのターゲットがどちらの種類なのか目的は何かなどそれぞれの特徴をしっかり理解した上で後悔のないようにアプリ開発を行いましょう!
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