Web上でコンテンツを覗くと、あらゆる場所で広告を目にします。

このWeb広告市場需要は上昇の一途を辿っており、電通の調査によると、2019年には2兆1,048億円の広告投資額に到達、ついに地上波テレビ広告の1兆8,612億円という記録を塗り替えるという状況にまで達しました。

これは前年比119.7%もの伸び率となり、加えて6年連続で二桁成長という破竹の勢いを見せているというのがWeb広告需要の現状。

しかし、実際にWeb広告を運用していないと、種類ごとの特徴などを完全に理解するのは難しく、曖昧な認識になっているという方をよく見かけます。

この記事では、Web広告についての詳細や、種類ごとの特徴などを解説していきます。

Web広告とは?

Web広告とは、

・デジタル広告
・オンライン広告
・インターネット広告

とも呼ばれ、Webサイトやメールなどに掲載される広告のことを指します。


従来の紙媒体の広告とは異なり、ユーザーの年齢・性別や行動履歴、居住地域などを限定して出し分けられる「ターゲティング性」、表示した広告に対し、ユーザーがクリックなどの行動で反応する「インタラクティブ性」を把握出来るという点がWeb広告の特徴です。

Webで広告を打つことにより、ユーザーの行動フローを全てアナリティクス解析可能となり、提案、改善の施策を練ることが出来るのでより成約に近い広告を打てるという大きなメリットがあります。

Web広告需要の理由

Web広告の需要が伸びている背景に、スマートフォンの普及が大きく関係しています。

従来はパソコンのみでしたが、タブレットやスマートフォンなど、デジタルデバイスの普及により、テレビやラジオ、雑誌、新聞といったマス広告からWeb広告へと需要がシフトしたというのが理由です。

また、広告配信を最適化出来る

・DSP(Demand-Side Platform)
・DMP(Data Management Platform)
・SSP(Supply Side Platform)

上記の技術の発展によって、手軽で効果的な広告配信が可能になったことが、Web広告需要の向上、成長の背景にあると言えます。

Web広告の種類

ここからは、様々あるWeb広告について解説していきます。

代表的なWeb広告とは、以下の10種類

・ディスプレイ広告
・リスティング広告
・アフィリエイト広告
・リターゲティング広告
・純広告・バナー広告
・ネイティブアド
・リワード広告
・記事広告
・動画広告
・SNS広告

上記10種類について、1つずつ詳しく解説していきます。

ディスプレイ広告

 ディスプレイ広告
ディスプレイ広告とは、Webサイトやアプリの広告枠に表示される画像や動画、テキスト広告のことを指します。

年齢や性別、地域、過去のWebサイト閲覧履歴などからターゲティングを行うことが可能なため、自社の商品やコンテンツを知らない「潜在層」を集客するのに適したWeb広告だと言えます。

また、画像や動画を使用して視覚的にアプローチ出来るという、ディスプレイ広告の特徴があるので、ユーザーに興味を持ってもらいやすいです。

リスティング広告

リスティング広告とは、Web広告といえばと言われる、Web広告の代表格。

Google、Yahoo!などの検索エンジンにキーワードを入力して検索した際、キーワードに関連した広告を表示させる「検索連動型広告」のことを指します。

検索結果の上に表示されるということもあり、ファーストビューに入るのでSEO評価を待っての上位表示よりも即効性の高い広告です。

また、検索連動型ということで、「顕在層」を獲得したい場合に効果的な広告です。

アフィリエイト広告

アフィリエイト広告とは、表示された広告を通してアクションが発生した際に費用が発生する成果報酬型の広告。

多くの広告では、インプレッションに応じて掲載費が発生しますが、アフィリエイト広告の場合はユーザーの目に触れただけでは費用は発生せず、広告がクリックされても広告費はかかりません。

クリックしたあとで表示されたサイト上で、ユーザーがコンバージョンして初めて広告費が発生するという特殊な広告の運用方法です。

リターゲティング広告

リターゲティング広告とは、過去にWebサイトを訪問したことがあるユーザーに対して表示するWeb広告のこと。

過去に訪問した行動により、自社の商品やコンテンツに興味・関心のある顕在層や顧客層にアプローチを行うため、コンバージョンに繋がりやすくなります。

過去に訪れた結果、コンバージョンしなかったユーザーを追うため、鬱陶しいと逆効果になる可能性もあるので注意が必要な広告でもあります。

純広告・バナー広告

純広告とは、Webサイト上に設けられたの広告枠を買い取って掲載するWeb広告のこと。

テキスト、画像、動画など様々な方法で広告を表示可能で、バナー広告と呼ばれることもあります。広告を一定期間表示させることが出来るため、自社の商品やサービスを一切知らない低関心層へのアプローチが可能ですが広告枠の単価が高いので予算の確保は必須。
 

ネイティブ広告

ネイティブ広告とは、SNSやニュースサイトなどで、記事やフィードに混じって自然な形で表示される記事広告のこと。

バナー広告やリスティング広告のような「広告感」を醸し出していないため、ユーザーに受け入れられやすい広告といえます。

Webサイトに関連した広告が表示されることが多いので、クリック率も他の広告に比べ高いと言われてるためユーザーのアクション率も高い広告です。
 

リワード広告

リワード広告とは、コンバージョンとして設定されている行動をしたユーザーに対して報酬を還元するWeb広告のことです。

広告主から媒体へ成果報酬が支払われるアフィリエイト広告ほぼ同様の広告形式ですが、広告を見て行動をしたユーザーに対しても報酬が発生するという点がアフィリエイト広告との大きな違いです。

ブランディングや認知拡大、アプリのインストールユーザーの獲得など、速攻性を求める際に使用されることが多い、潜在層や顕在層向けの広告。

記事広告

記事広告とは、記事やコンテンツ内に違和感なく紛れ込んで表示される広告です。

広告主が媒体と連携して制作する広告であることから、タイアップ広告と呼ばれることもあり、潜在層や低関心層へのアプローチが可能ですが、コンバージョンまでには遠い広告なので、結果が出るのが遅い傾向にあります。

動画広告

動画広告とは、YouTubeなどの動画コンテンツを再生することで動画の冒頭や合間に表示される広告の事。

テキストや画像と比較して伝えられる情報量が多く、目を引きやすいため、効果の出やすい広告として最近では多くの企業が取り組んでおり、認知度を上げやすい、低関心層や潜在層向けの広告です。

また、動画広告の中で広告が4種類に細分化されています。


・インバナー広告…バナー広告の枠に掲載される広告
・インリード広告…Webサイト閲覧中に動画が表示・再生される広告
・インフィード広告…TwitterなどSNSのタイムラインに掲載される広告
・インストリーム広告…動画冒頭、合間に差し込まれるCMのような広告

SNS広告

SNS広告とは

・LINE
・Twitter
・Facebook
・Instagram

などのSNSを通して、ソーシャルメディアへ情報を広める仕組みを備えた広告手法。

インパクトのある内容でユーザーの興味・関心を集めて、ユーザーによる拡散を狙っていくという特徴があります。

ユーザーの拡散により、世界中に広告が広まるので可能性は無限にあり最近では動画広告と並んで、非常に効果的とも言われている広告運用です。

Web広告におけるターゲティング

Web広告を打つにあたって、ターゲティングは非常に重要で、どのような商品やサービスの認知度を上げたい、売上につながりやすいユーザーを集客したいなどの目的を明確によって打ち出す広告の方向性が変わります。


・顧客層
自社の商品やサービスの購入・利用経験がある層。

・顕在層
自社の商品やサービスを既に知っているが、購入・利用経験がない層。

・潜在層
自社の商品やコンテンツを知らない、もしくは存在自体は知っているが関心がなく、購入・利用経験がない層。

・低関心層
自社の商品やコンテンツを知らず、関心もない層。

このような4つに分類された、どこの層に向けた広告なのかを具体的に出すことで、適した広告の方向性を決めることが可能です。

まとめ

この記事ではWeb広告の詳細や、種類について詳しく解説しました。

最後に、この記事の内容を簡単にまとめると
 

・Web広告とは、Webサイトや電子メールに掲載される広告
・デジタルデバイスの普及によりWeb広告需要が高まっている
・Web広告の種類は大きく分けて10種類、狙う方向性によって変わる
・ターゲティングには、顧客、顕在、潜在、低関心層を把握する


このような内容でした。

Web広告の需要が高まっているということは、確実に成果に繋がっていることを如実に表しています。

これからも、インターネット業界が発展していくことを考えると、Web広告への参入は必須とも言えますので、まずはどれか1つ広告を打って、情報収集から始めるといいですね。
 

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